ゴミ拾いで感じる「幸せの魔法」
2月に「幸せ」についての講演をさせていただいたのですが、その内容にも関連する、私の日々の活動についてお話しします。
サッカーW杯と日本のサポーターのゴミ拾い
サッカーW杯のたびに、世界中から称賛されるのが日本人サポーターの試合後のゴミ拾いです。YouTubeでその様子を見たとき、私も心が温かくなりました。きっと会場にいたら、同じように嬉々としてゴミ拾いをしていたことでしょう。
私は定期的なゴミ拾いを日課としていますが、この活動が幸せにどう繋がっているのでしょうか?
ゴミ拾いでの気づき
ゴミ拾いをしていると、例えばワンカップの空き缶が同じ場所に何本も落ちていることがあります。そのとき、「捨てた人はどんな人だろう?」、「一人で捨てたのか、たくさんで飲んで捨てたのか?」、「何か心にもやもやがあるのか?ストレスがたまっているのか?」などと考えを巡らせます。
また、普段なら気づかずに通り過ぎている道路わきに咲いている可愛い花に気づくこともあります。これらの小さな発見が、心に温かさをもたらし、日常に彩りを加えてくれるのです。
ゴミ拾いの三つの効用
『ゴミ拾いをすると、人生に魔法がかかるかも』(吉川充秀著)によると、ゴミ拾いには以下の三つの効用があります。
1. 自己肯定感が上がる
ゴミ拾いのような一円にもならない行為を続けると、自分のことが好きになります。これはお金を対価としない純粋な行為で、自分を「馬鹿馬鹿しいけど可愛く」思えるからです。
2. 自己効力感が高まる
ゴミ拾いを続けることで、「自分はこんなにできた」という感覚が芽生えます。一日一善が達成され、さらに多くの善行を積み重ねることができるのです。
3. 自己有用感を感じる
ゴミ拾いは世のため人のための行為です。自分の行為が社会に役立っていると実感できることで、自己有用感が高まります。
幸せが感じられるメカニズム
「自信」は、自己肯定感×自己効力感×自己有用感の掛け算で成り立っています。ゴミ拾いはこれら三つの要素を引き上げ、自信を培い、結果として幸せを感じやすくします。
「ゴミ拾いをしている自分って、偉い、尊敬できる。愛しい存在だ」と思える自己肯定感、「今日は17個もゴミを拾えたぞ」という自己効力感、「自分がゴミ拾いしたことで、町がキレイになった、町の人に役立てた」という自己有用感を感じることができます。
最後に
ゴミ拾いを通じて、人生に「幸せの魔法」がかかるのです。ワールドカップの日本サポーターの素晴らしい行為をきっかけに、ゴミ拾いが広まり、幸せな人が増えると素敵だと思います。
皆さんもぜひ、日常の中で小さな幸せを見つけてください。そして、その幸せを誰かと分かち合ってみてください。きっと、もっと素敵な日々が待っているはずです。